緊張性頭痛でお悩みの方に知ってほしい!『うで』のケアの大切さとやり方

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日本人の4人に1人が悩んでいる頭痛

仕事で長時間の PC 作業、息抜きや情報収集で夜中までのスマホ操作など、私たちの目や首肩は日常的に酷使されています。

目や首肩の疲労は蓄積すると筋肉がコリ固まり、緊張性頭痛となって疲労が蓄積したことを体の方から教えてくれます。

緊張性頭痛は首から肩、後頭部にかけての重だるい痛みや圧迫感、何かに締め付けられるような痛みがあり、日本人の約 4 人に1人が緊張性頭痛だといわれています。

ストレスや過度な緊張、長時間の無理な姿勢など精神的・身体的な負担が原因だと考えられています。

今回は緊張性頭痛の時の対処法として、うでのケアの大切さとケアのポイントをお伝えします!

頭痛になぜ『うで』のケアなの? 

なぜうでのケアを勧めるのかというと、うでには頭痛、肩こり、目の疲れによく効くツボ があるからです。

それだけでなく、うでの疲れをとることは首肩の疲れの逃げ道ができて緊張性頭痛を起こしにくい体になることにつながります。


東洋医学における鍼灸では、体の「巡り」を重視します。


「気・血・水」が体の中をスムーズに滞りなく巡ることが健康な状態です。

巡りが妨げられると「痛みやしびれ」といった不調を起こします。

緊張性頭痛では首や肩の筋肉、目の周りの筋肉のコリによって、「気・血・水」の巡りが妨げられた結果、頭を締め付けるような痛みが出ます。

このコリをほぐして巡りを妨げないようにすれば痛みは治まります。

しかし、実はこのコリをほぐすだけでは足りないのです。

頭や首肩の巡りがその先に向かうのはうでから指先です。

せっかく頭や首肩のコリがほぐれても、うでや指に疲れが残っていてはまたすぐ巡りが妨げられて首肩に疲れがたまりだします。

うでのケアをすることは「疲れの逃げ道」を作ること。 頭や首肩の疲れが腕の方へ逃げる道があれば巡りは維持されやすく、緊張性頭痛を起こしにくくなります。


具体的なケア方法を学びましょう

では、具体的に何をするかというと、肩から指先までを優しく撫でて緊張を緩めることと、 頭痛のツボ「合谷」を押すこと2つです。

まずは鎖骨から肩関節、上腕、肘、前腕、手首、指先の順番で軽い力で体を撫でてください。


この時大事なのが、頑張って働いている体を労う気持ちで優しく撫でてあげることです。

優しく撫でられると体の緊張がゆるみませんか?

軽い力でゆったりとしたスピードで皮膚を撫でると、脳の中からオキシトシンというホルモンが分泌されることが分かっています。

オキシトシンは別名「愛情ホルモン」ともいわれ、他者への信頼感や幸福感をもたらす作用やストレスを解消するなどの効果があります。

他にも骨格筋を維持する作用や血流を改善する作用を持ち、心も体も癒すことが期待できます。

オキシトシンが分泌され体がゆるんできたら、仕上げに「合谷(ごうこく)」という頭痛や肩こりに効果のあるツボを押しましょう。


痛気持ちいい力加減で押します。

合谷は親指と人差し指の骨が交じわるところからやや人差し指寄りにとります。

合谷は場所が分かりやすくて、押しやすいですし、頭痛、首肩コリに効くだけでなく、眼精疲労、ニキビ、便秘、鼻炎、喉の痛みにも効果的です。

合谷を押すことは『頭や首肩の疲れを指先へ誘導する合図』だとイメージしてください。

肩から指先までを緩めて、合谷の合図を体に送ると、肩・首・頭の疲れが指先の方へ流れていくことができるようになり、緊張性頭痛を和らげたり、なりにくくすることが期待できます。

この状態を整えたうえで、頭や首肩のコリをほぐすことや、軽い運動や入浴・睡眠等を追加 すればさらに緊張性頭痛の改善が期待できますよ。

 

 

つらい緊張性頭痛で悩んだら、頭や首肩をほぐすだけでなく、うでのケアをして疲れを逃がす巡りを維持することも覚えていてくださいね。




 監修:近藤治療院 鍼灸部

院長 鳴島友理先生