指の腫れ・むくみ

指に強い外力が加わることで急激な痛みとともに腫れが出ます。また女性で手をよく使う作業を長年されている方に指の第一関節に腫れが出てくることがあります。指の関節は靭帯が細く、他の関節とくらべ精密な作りとなっているため指を日々酷使している方は注意が必要です。

日常生活から考えられる原因

1 スポーツによるもの

バレーやバスケットボールなどでボールを指にぶつけて腫れてしまいます。指を頻繁に使うスポーツではテーピングを巻くなど対策をすることでケガの予防ができます

2 加齢や使い過ぎによるもの

加齢によって指の関節の軟骨がすり減ったり腱が変性することにより、指が変形し腫れやしびれが出る事があります。またゴルフやテニスなどのスポーツを長年している方や、大工など握って使用する道具をよく使う仕事の方など、手を使う機会の多い方は炎症により指が腫れることがあります。前後のストレッチや適度な休息が重要です。

指の腫れ・むくみをともなう疾患

1 ばね指・強剛母指

指を曲げる筋肉の腱に起こる腱鞘炎で、手のひら側の指の付け根に痛みが出やすく、指を曲げ伸ばししたときに中にタコ(腫瘤)のようなものが移動するのを感じます。そのタコがトンネル(腱鞘)に引っ掛かり、痛みとともにばねのように急にはじかれるような現象(弾発現象)が起こることがあります。成人におこるばね指と、小児におこるばね指があり、成人の場合は、中高年の女性に多く、指別では親指、中指、薬指の順で多く発症すると言われています。小児の場合は、1~2歳くらいまでに発症し、親指に多いと言われています。腱がほとんど動かず、親指が曲がったままで伸ばせない場合は、強剛母指と呼ばれます。あまり痛がることはなく、半数以上は6~7歳までに自然に治ります。痛みが強い場合や改善されない場合は、手術を行うことがありますが、それによる後遺症はほとんどありません。

2 へバーデン結節

指の第1関節(先端側の関節、正式にはDIP関節と言います)におこる変形性関節症で、原因は不明です。40歳以降の女性や手をよく使う人に多く、人さし指から小指にかけての第1関節が赤く腫れ、痛みを伴います。進行すると、指先が変形して曲がりますが、痛みがなくなることもあります。関節リウマチとは変形の仕方が異なります。

3 母指CM関節症

手首の親指の付け根部分の関節(親指を開いたときに腱が浮いてくるあたり)をCM関節といい、そこにおきる変形性関節症です。更年期以降の女性に多く、タオルを絞ったり、ビンの蓋を開けるときに親指のCM関節に痛みが出ます。進行すると、周囲が腫れ親指が動かしにくくなったり、亜脱臼して指が変形してくることがあります。手首の腱鞘炎(ドゥケルバン病)や関節リウマチとの鑑別が必要です。

4 指関節側副靱帯損傷

指の関節の側面にある靱帯(側副靭帯)がケガによって損傷したもので、いわゆる突き指と言われるものです。ケガをした関節に痛みと腫れや不安定感があり、骨折を伴う場合もあります。靱帯損傷の程度や骨折の有無によって、治療方法や必要な期間が異なります。

5 マレット指(槌指)

ケガによる指の第1関節(先端側の関節、正式にはDIP関節と言います)の変形で、いわゆる突き指の一種です。指の甲側の腱の損傷(断裂)や骨折のために生じたもので、第1関節に痛みや腫れがあり、指先が曲がったまま自分では伸ばせなくなります。腱の損傷のみの場合は、指用サポーターなどによる固定(保存療法)で対応可能ですが、骨折や第1関節の亜脱臼を伴う場合は、手術が必要になることがあります。

6 ガングリオン

ガングリオンとは手首や指の関節近くにできるタコ(腫瘤)のようなもので、通常は無症状ですが、押さえると痛みがある場合や、神経のそばにできると圧迫によるしびれや痛みを生じる場合があります。発生原因は不明です。腫瘤のみで無症状なら放置しても心配ないですし、自然に潰れて治ることもあります。徐々に大きくなったり痛みが出て生活に支障が出るものや、神経を圧迫しているものは治療が必要です。

7 神経麻痺によるむくみ

橈骨神経・正中神経・尺骨神経といった手首や指を動かすための末梢神経の損傷や、脊椎椎体骨折による脊髄損傷などにより、手の動きが麻痺してしまうと、普段の動きができなくなることで血流が悪くなり、手首や手全体がむくむことがあります。