首の変形・ゆがみ

頭部を支えている頸の骨の頸椎は正常な場合、緩やかに前凸に湾曲(前弯)しています。この湾曲が加齢や生活習慣などの原因によって、後ろ凸の湾曲(後弯)やまっすぐになってしまい痛みや、しびれ、違和感などの症状が出ることがあります。この痛みやしびれは肩周辺や神経が繋がっている手の指先まで感じることがあります。

日常生活から考えられる原因

1 デスクワークやスマートフォンによるもの

悪い姿勢の状態で長時間デスクワークを行ったりスマートフォンの操作で視線を下げた状態を続けていると、頸部の湾曲がなくなってしまいストレートネックの状態になります。ストレートネックは肩こりや、頭痛など様々な症状を引き起こす原因となります。

2 加齢による椎間板の変形

加齢によって椎間板が変形したり靭帯自体が厚く硬くなることがあります。神経や脊髄が圧迫されしびれや痛みが出ます。

首の変形・ゆがみをともなう疾患

1 猫背・円背

通常、背骨は横から見たときに首(頸椎)は前に湾曲し、背中(胸椎)は後ろに、腰(腰椎)は前に、というようにS字のカーブを描いています。猫背・円背とは、背中の湾曲が強く丸まったように見える状態をいいます。胸椎のゆがみに伴い、頸椎の湾曲がなくなり頭が前に出たような姿勢になることもあります。若年者では筋力や本人の癖などが影響し、自分で矯正可能な場合がほとんど(猫背)ですが、中高齢者では骨粗しょう症による圧迫骨折、加齢による筋力低下や脊椎変性が原因で病的な変形(円背)を伴い、肩こりや腰痛の原因になることもあります。

2 頸肩腕症候群

首の骨(頸椎)の湾曲の消失(いわゆるストレートネック)など、さまざまなことが要因となり、後頭部から首、肩、腕、手までのいずれか、または全体に広がる「こり」、「しびれ」、「痛み」などの総称を頸肩腕症候群といいます。首や肩関節に明確な異常がある場合や、ケガなど原因が明らかなものは除きます。仕事やスポーツで腕をよく使う人や不良姿勢の人、長時間同じ姿勢をとる人に多いと言われています。近年では、スマホの使い過ぎなどもその要因の1つとして考えられています。

3 側弯症

背骨(脊柱)が左右に曲がった状態を側弯症といい、肩や腰の高さ、前かがみの姿勢をとったときの背中の形状に左右差を生じます。進行すると腰や背中、肩の痛みや心肺機能の低下をきたすことがあります。骨自体の変形を伴うものと伴わないものがあり、腰痛などの痛みやしびれに対して反射的に側弯が起こる場合や左右の足の長さの違いで代償的に側弯が起こる場合は、原因を解決すれば側弯は解消もしくは軽減します。骨自体の変形を伴う場合は、若年者に多い原因不明の特発性側弯症や、中高年女性に多い加齢による骨の変形が原因の変性側弯症などがありますが、完全な矯正は困難と言われています。

4 頸椎椎間板ヘルニア

背骨をつなぎクッションの役割をする椎間板の一部が飛び出してしまうことで、神経を圧迫し首や肩、腕の痛みやしびれを引き起こします。30~50歳代に多く、長時間同じ姿勢で仕事をしたり、スポーツによるケガなどが原因となります。多くは片側のみで、痛みやしびれのほか腕や手の感覚が鈍くなったり、力が入りにくくなったりします(神経根症状)。痛みやしびれを回避するために首を一方に傾けることもあります(疼痛性側弯症)。また脊髄を圧迫すると、箸がうまく使えなくなったり、足のもつれや走ったりジャンプができないなどの麻痺が出ることもあります(脊髄症状)。まずは首を安静にするためにサポーターを装着したり、痛み止め薬の使用、牽引を行います。手や脚に日常生活で支障が出るほどの麻痺症状がある場合や、痛みやしびれが長く続く場合は手術の対象になります。


監修:理学療法士 門脇 章人

トレーニングで鍛える

体幹を捻る動きを良くする運動

回数:10回×3セット

STEP1:仰向けになり両手を横に広げ、両膝を90度に曲げます。
STEP2:両膝をくっつけたまま横に倒します。
STEP3:ゆっくりと戻します。
注意点:倒すときに肩が浮かないように注意してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。


動画提供元:株式会社リハサク

首の筋肉の筋力を強化する運動


回数:10回×3セット

STEP1:人差し指で顎に触れます。
STEP2:顎を引きながら後頭部をタオルに押し付けます。
STEP3:ゆっくりと戻します。
注意点:顎が上がらないように注意してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。

動画提供元:株式会社リハサク

セルフケアでメンテナンス

脇腹の筋肉を柔らかくするストレッチ


回数:10秒×10セット

STEP1:両手を頭の上で組みます。
STEP2:体を真横に傾け、背中・脇腹を伸ばします。伸ばす側のお尻は座面から離さないようにしてください。
STEP3:ゆっくりと元の姿勢に戻します。
注意点:腰を丸めないように注意してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。


動画提供元:株式会社リハサク

首から肩にかけての筋肉を柔らかくするストレッチ


回数:10秒×10セット

STEP1:手を腰に回します。
STEP2:肩が上がらないように抑えます。
STEP3:頭を斜め前に傾けます。肩の上が伸びている状態を保ちます。
STEP4:ゆっくりと元の姿勢に戻ります。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。

動画提供元:株式会社リハサク