肘の変形・ゆがみ

肘関節は上腕骨、橈骨、尺骨と3つの骨から構成されています。肘関節を酷使していたり、骨折などの外傷が起因して変形が起きることがあります。安静時は痛みがあまり出ない事が多く肘関節を動かした際に痛みが強くなります。

日常生活から考えられる原因

1 肘関節を酷使し続けたとき

仕事やスポーツにて肘関節を酷使すると、徐々に軟骨がすり減り関節が変形します。変形が進むと、軟骨の下にある骨同士がぶつかることで過剰な骨のとげのような物が出来てしまい痛みと可動域に制限がでてきます。

2 強い負荷による脱臼・骨折

転倒などによって手や肘を打ち、肘に強い負荷がかかり肘の関節を脱臼や骨折を起こして変形してしまうことがあります。負傷後は腫れと強い痛みがでます。また感覚が鈍い等の症状がある際は要注意です。

3 負傷後の変形治癒

骨折、脱臼の治療の過程で十分な整復ができていなかったりすることで骨が変形した状態でつながることがあります。肘をまっすぐ伸ばせなかったり、肘が内側に反れたりします。

肘の変形・ゆがみをともなう疾患

1 変形性肘関節症

肘のケガ(関節内の骨折や脱臼)や過度な使用(スポーツや重労働)が原因で関節が変性することで、肘を動かした時に痛みや雑音がしたり、肘が完全に曲がらない・伸びきらないなどの症状がでます。股・膝関節にくらべると頻度は低いですが、野球肘の末期は変形性肘関節症となります。またロッキング症状(激痛とともに肘が動かせない)や尺骨神経麻痺(肘部管症候群と同様の症状)を生じることがあります。

2 肘部管症候群

小指と薬指の感覚が鈍くなり動きがぎこちなくなる疾患で、尺骨神経が肘関節の周りにある肘部管という細いトンネルの中で圧迫され麻痺することが原因です。変形性肘関節症や肘関節周囲の骨折後の変形治癒(外反肘変形)に続発するもの、スポーツによるものが多いと言われています。肘の内側を軽くたたくと、小指と薬指にしびれや痛みがはしります。麻痺が進行してくると、手のひらの筋肉がやせてきたり、小指や薬指が変形してきます。

3 上腕骨顆上骨折

小児で最も頻度の高い骨折の1つで、そのほとんどは転倒した時に肘を伸ばしたまま手をついて生じます。肘の強い痛みに加え、肘を動かすことができず、骨折部は大きく腫れます。多くは徒手整復の後のギプス固定で治療可能ですが、手先のしびれや、前腕の腫れや痛みがある場合は、神経損傷や血管損傷による血行不全を併発している可能性があるため注意が必要です。また不十分な整復により骨が変形したままくっついてしまうことが多い骨折でもあります。

4 肘関節脱臼

肘関節の脱臼は肩に次いで多いと言われています。肘関節脱臼の90%は後方脱臼で、転倒などで手をついたときに肘が過度に伸展されると、てこの原理で関節が脱臼し、肘が二の腕より後ろに飛び出ます。自分で肘を動かすことができず、時間とともに腫れが強くなります。尺骨神経麻痺(肘部管症候群と同様の症状)を合併することもあります。


監修:理学療法士 門脇 章人

トレーニングで鍛える

二の腕の筋肉を強化する運動


回数:10回×3セット

STEP1:手のひらを下にして肘を伸ばし、肘の下にタオルを置きます。
STEP2:二の腕に力を入れ、タオルをつぶし、5秒間程度力を入れます。
STEP3:力を抜きます。繰り返し行います。
注意点:力を入れる際に肩が浮かないように注意してください。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。

動画提供元:株式会社リハサク

セルフケアでメンテナンス

前腕の筋肉を柔らかくするストレッチ


回数:10秒×10セット

STEP1:手を前方に伸ばし手の平を下に向けます。
STEP2:反対側の手で手の甲を支えます。
STEP3:手を手前に引きます。
注意点:手関節に痛みがある場合は肘を曲げても構いません。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。


動画提供元:株式会社リハサク

前腕の筋肉を柔らかくするストレッチ


回数:10秒×10セット

STEP1:手を前方に伸ばし手の平を上に向けます。
STEP2:反対側の手で手の平を支えます。
STEP3:手を手前に引きます。
注意点:手関節に痛みがある場合は肘を曲げても構いません。


※注意事項※
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)を行なった際に体に異変が生じたり、強い痛みを感じた場合はすぐに中止し、専門機関に相談した上で専門医の指示に従ってください。
・本ページ掲載のストレッチ・運動・消炎処置(アイシングなど)において生じたいかなる事故・クレームに対して、弊社、監修者は一切の責任を負いかねます。


動画提供元:株式会社リハサク